2月22日

東日本大震災から、間もなく10年がたつ。

 2011年3月11日。あの日、あなたはどこで何をされていたのだろう。「まだ10年」、「もう10年」。どう受け取るかは人それぞれだろう。
あの日から、わたしたちは新しい明日にすすむことができたのだろうか。現在、稼働している原発は9基。刑事民事を合わせて、避難者への賠償や補償はどうなっているのか。改めて向かい合いたい。

 もういちど「自分ごと」として。

2011年のあの日から2か月後にスタートした「朝の教室」。119回目の2月は、ジャーナリストの青木美希さんを講師にお迎えする。

貧困ジャーナリズム大賞をはじめとして、幾つもの賞を受賞、何よりもわたしたち読者を「知らなかった」、「いや、やっぱりそうだったのか」と驚かせた力作、『地図から消される街』。あの時とあの直後と、そして今とこれから、と……。

 青木さんの話を確かに受け止めたい。好むと好まざるとにかかわらず、原発を国策とする国に暮らすひととして。

青木さんのfacebookに記された言葉を、今一度かみしめたい。

「……この国は生まれながらにして経済的に恵まれていない人たちには選択肢がない。どんな環境で育っても未来を選べる社会にしたいと思って、記事を書き続けてきました。ホームレス問題に取り組み(路上生活の方には北海道出身の人も多かった)、311が起きてからは原発事故問題を書き続けました。家を、仕事を、コミュニティを1度に失う。どんなに辛いか。勤めていた会社を失い、帰るところがなくなったときのことを思い起こしながら、一番辛いときは惨めで声をあげたくても声もあげられないほどだったことを思い出しながら取材しました」(2020年3月13日の投稿より)

 いま福島では何が起きていて、何が求められているのか。汚染水は? 暮らしや健康は?
長く現場で取材を重ねてこられた青木美希さんにお聞きします。原発関連の報道が減るなか、わたしたちは知り、脱原発に向けてあらためて一歩踏み出しましょう。

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第119回 原発とエネルギーを学ぶ朝の教室|青木美希さん講演会
オンライン(Zoom)で聴講できます。

 【開催日時】 2月27日(土)9:00~10:30
  ※オンライン限定見逃し配信あり 当日18:00~19:30(1回のみ)
 【お申込方法】 下記URLよりお申込みください。 https://www.crayonhouse.co.jp/shop/g/g2206090010822/

落合恵子の『明るい覚悟』

Living at the same time こんな時代だからこそ。