1月22日

昨年の12月5日、クレヨンハウスは45回目の誕生日を迎えました。

45歳? WHO? わたしは75歳(12月5日現在)だよ。

ただただ夢だけで突っ走った日々。

日常の中では、そんなに欲しがり屋ではないが、

どうしても欲しいものがこの世(大げさだが)にないときは、自分で作るしかない、と決めた。そして、クレヨンハウス誕生。

    *

45周年を記念して、二冊の翻訳絵本を刊行した。

一冊は『あの湖のあの家でおきたこと』(トーマス・ハーディング/文 ブリッタ・テッケントラップ/絵)。

ドイツで実際にあった話であり、主人公は湖のほとりの、一軒の家。

平和で穏やかな暮らしがあったはずの、あの家に何が起きたのか。

絵本の袖に書いたわたしからのメッセージは……。

……もの言わぬ市民が、もの言えぬ社会をつくる……。

もう一冊は『悲しみのゴリラ』(ジャッキー・アズーア・クレイマー/文 シンディ・ダービー/絵)。

大好きなママを失しなったひとりの男の子のもとに

ある日、大きな訪問者が。それはゴリラ。

静かでやさしく穏やかなゴリラ。

喪失の悲嘆の中にいる男の子をやさしく抱きとめてくれる。

無理に元気にしようと励ますのではなく……。

かなしんでいいんだよ、泣いていいんだよ、わたしはここにいるよ、と言いたげなゴリラの存在。

勝手にビッグGと、わたしは呼んでいる。

    *

22日は、アースデイ東京主催のキャンドルナイトがクレヨンハウスでも。

核や戦争のない、平和で持続可能な地球の実現を祈り、

実行するアクションも毎年のように行われる。

核兵器禁止条約も発行される。この国はまだ批准していないけれど、

少しずつ少しずつ、夢を形にして。

落合恵子の『明るい覚悟』

Living at the same time こんな時代だからこそ。