いま、わたしにある言葉 2024年11月

「11月のことば」

長すぎた夏が ようやく終わり、
短かすぎた10月が終わる。

そして、11月。

詩人・長田 弘さんの詩画集『詩ふたつ』。

・・春の日 あなたに会いにゆく
  あなたは、なくなった人である。
  どこにもいない人である・・。

学生時代からの恋人。
彼の作品の誰よりも早い読者だったひと。

あとがきで、詩人は記す。

・・亡くなった人が
 後に遺してゆくのは、
 その人の生きられなかった時間であり
 その死者の生きられなかった時間を、
 ここに在るじぶんがこうして生きているのだ・・。

クリムトとの、この詩画集から朝毎に飛び立ち、
ここに帰る日々が、わたしにもあった。


ことばって、なんだと思う?
けっしてことばにできない思いが、ここにあると指さすのが、ことばだ。

落合恵子

落合恵子の『明るい覚悟』

Living at the same time こんな時代だからこそ。