3月12日

「忘れないために、どんな本をおすすめですか?」

3・11が近づくと、そう聞かれます。個人的にも、またインタビュー等もあります。

昨日、新聞に掲載されたのもそのひとつです。

福島県大熊で農業されていた佐藤祐禎さんの歌集をどうしても読んでいただきたく、

その他の本と一緒に2冊挙げました。


最初に出会ったのが『青白き光』(いりの舎/刊)。

農業と丁寧に向かう日々と、その日常に忍び寄る、原発への恐怖と憤りを記された一冊。

原発で働く友人がまた亡くなった。病名がないまま、という内容の歌など、

なんとも心に響きます。


亡くなられた後にまとめられ、刊行されたのが、『再び還らず』(同じく、いりの舎)。

一斉に黙祷はありさりながら再び還らずあまたの死者ら

佐藤祐禎さんは避難先の福島いわき市で亡くなった。

落合恵子の『明るい覚悟』

Living at the same time こんな時代だからこそ。